hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

笑顔でいよう!

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 さて、2014年の生徒の皆さんの作品です。少しずつ今につながるね!

 

年明けにそっとあなたがささやいた 今年もずっと笑顔でいよう   りさ

  若い人たちは、こういう言葉にとろけてしまうんでしょうか。私は絶対にこんなこと言わないんだけど、恥ずかしいんだけど、言える人って、いるんですね。

  

好きだとも言わずに別れた雪の道北風たちがさみしく鳴いた    ほずみ

  壮絶な人生ですね。もっとガンガン言いたいこと言わなきゃ! この気持ちが本当のものかわからんから、なんて言い訳はしない。とにかく、今を大事に生きていかなきゃ! と、他人には言えますね。

                                

 秋になりわたしが誕生してきたよケーキを食べてお祝いしよう    るな

  何だかケロッと明るいうたです。ケーキ食べたくなりますね。

                                

 吹きわたる風の静けさ夜風鈴 行きも帰りも虫に鳴かせて    りゅうへい

  「よるふうりん」ということばづかい、私にはできない表現ですけど、若い人はいろんなしゃべりがあるんですね。うらやましいです。

 

 みなさん、ニコニコしながらやって来るヤツ、どんなヤツなのか、ちゃんと見分けましょうね。とんでもないヤツかもしれないし、いい人なのかもしれない。

 

 私たちの生き方が問われているんですね。                                

あと戻りできぬ場所を知る

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 2013年の作品です! どれだけ思い出せるかなあ?

 

 流れゆく時の流れに気づいたらもう後戻りできぬ場所にいる   たけし

  彼、もの静かにあれこれ考えてたし、時々何か話してくれてました。ちゃんと相手できたかな、できてないね。

                                 

 

猫の毛も夏が来たよと生えかわるブラッシングが欠かせない日々  のぞみ

  ネコすきでしたね。吹奏楽でしたね。他には? 勉強よくできた!

 

 

 妖精が目をかきむしる夢を見たうなされたけど起きることなし   いつお

  彼のこの夢、聞いただけで怖い気がしました。  

                                 

 春が来て入学式は楽しみで桜の木たちも笑っているよ   たつまさ

  彼らしい、素朴な作品。この時は1年生でしたか。今では立派な大人。自動車の整備してるかなあ。

 

雨がやみ空に七色虹の橋かかっているよ水たまりにね    たくや

  最後がオマケみたいで、もう少し違う書き方ができたかもしれないですね。

                                 

いつもの日学校を出て駅電車乗って着いたら人がたくさん  いつみ

  そういう毎日だったんですね。人がいないところが好きだったかな。

                                 

勉強中睡魔に襲われ寝てしまう自分はたぶん不器用な人   りゅうじ

  こうして自分に理由付けしてあげること、いいですね。悔やんでも仕方ないもんな。  

                                 

バンドしてギター続けて三年間指で弾かずに心で奏でる   せいや

  いいですね。こういう音楽聞かせてもらえたらよかった。今は何をしてるかなあ。妹さんも卒業してったよ!

                                

                  

夏が終わっていくね! 2017

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 ものすごく昔の? 夏の短歌です。みんな元気なんだろうか?

夏休み部活しかない夏休みでもね部活は楽しい部活     まさる

  まさるくんって、どんな人でしたっけ? おもしろいこと書いてるなと思ったんですけど……。  


友だちの変な行動おもしろい僕もマネして変な行動     ひろと

  みんな、おもしろさというのを求めてたね!

 

夏休み早くお金を貯めたいなネイルしまくり楽しむぞ    あいか

  オッサンから見たら、どうしてそんなことするかなあというだけだったんですが、みんなそれがおもしろかったんですね!

 

夏休み高校野球プロ野球どちらも見逃せられないな     たくま

  野球が好きな吹奏楽部メンバー、今も楽器とかやってるかなあ。

 


夏が来てそろそろボクら夏休み早く遊ぼう約束しよう   きょうすけ

  彼、すごくアクティプな人でした。どんどん面白いことやってたなあ。


夏の夜大きな火花が空に咲き色とりどりに空染め上げる    まお

  空を染める花火だなんて、最近そういうの見ていないねえ。

 

夏休み宿題せずに遊びたい私の願い届かぬままだ       れいや

  みなさん、夏休みの宿題があるって、それはすごく幸せなことでした。今さらながら私なんて思います。イヤだなあと思いつつ過ごせるなんて、若者の特権です。


夏休みみんな大好き夏休み夏はやっぱりライブに行こう    りょうが

  今のことを書いてもしょうがないけど、昔の若者って、好きなことをこの夏休みにできたんですね。今の若者は本当にかわいそうです。でも、きっといいこともあります。そう信じて明日を過ごすことにしますか!

 

心もちょっと晴れわたるかな……

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2013年の生徒の皆さんの作品です。

 

元気ない時にはそっと空を見て 心もちょっと晴れわたるかな    YM

  空を見て、息抜きをするんでしょうか。空は万能ではないと思うけど、そしたら、何やってんだ自分は、という冷静な気持ちになるのかもしれません。時々は空を見なくちゃね! 野球部員だったから、空を見るチャンスは多かったのかなあ。

                                 

桜みち君とふたりで歩く道これで最後だ思いよ届け    HN

  何度か家庭訪問させてもらいました。彼は乱暴になったり、気持ちが落ち込んだり、気持ちの波を抱えている子でした。まあ、誰もがみんなそういうところはあるし、たまたまそうだったのかもしれない。

 

青い空楽しかったねあの日々は空を見上げてあなたを思う  AI

  何にでも反発してた彼女、ものすごく素直になれる瞬間もあったらしい。いろいろとだまされてきたから、大人に対しては無条件に反発してたんでしょうか。

                                 

疲れてる常日頃からもうダメだ だけど笑うよ君がいるから  EM

  だけど笑うよ、キミがいるから! いいフレーズです。笑って生きていきたいです。

 

習いごと上手くできずにフテクサレ そしたらみんな助けてくれた  MT

  不貞腐れ(ふてくされ)なんて、今の若い人は使わないでしょ? 関東の人は使うのかなあ。私たち、何度もくじけることがあるんですね。助けてくれる人が必要だ!

 

 

 

キミの右肩に

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 2012年、ある短歌コンクールに参加した作品です。みんなもう25くらい。元気でやってるでしょうね。こんな作品書いたの忘れてるよ!

 

楽しみは特にないけどつらいのは母の怒りを受けるかどうか     TA

  彼はお母さんが怖かったんですね。実に控えめだった彼にはそういうところあったんですね。                            

 

冬の精また会う日までさようなら春の精さんおひさしぶりね     YK

  彼女は他のコンクールに入選するんですけど、そういう自然への呼びかけができる人だったんです。

                            

 

夕暮れよなんでそんなに赤いんだ昨日したこと忘れたいのに     EM

  オラオラ、というハチャメチャなところ、あったんですね。もっと話を聞かせてもらいたかったなあ。彼女も入選経験があります。                                                     

                                                                                    

苦しいと走り続けてきた闇にやっと光がさしてきたんだ       HS

  いつも気配りのできるひとでした。黙ってみんなのことを考えてあげていた。でも、彼女の心は走っていたんですね。                            

 

ふるえてる君の右肩に手をおいたでもどうしたのとは聞けなかった  HS  

  この作品は、入選した作品でした。彼女の優しさがにじみ出た作品でした。                     

 

夏の朝駅のホームで君と二人ドキドキしてた君の横顔      MM  

       もう立派な大人になったでしょうね。入学した時から、物静かで、でも、あれこれ考えてて、真面目で、弟さんもそんな感じでしたっけ。

 

 

自分のいない場所

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 こんな歌があります。彼女は、もう二度とそこには戻らなかった。あんなに黙々と続けてたのに、あっさりと絶縁したんでした。

 

  夏の空 昨年わたしもそこにいた 響く音に苦しさ感じ

 

 この歌を作った時には、全く無縁になって、姿も見せませんでした。それくらいに彼女は辛い気持ちを抱え過ぎていました。

 

 どうしてそうなる前に、まわりの子らがサポートできなかったのか、それが悔やまれるけれど、彼女に話しかける人はいなかったそうです。

 

 お米をたくさん研いでも、ふっくらゴハンができても、おかずも工夫しても、部員はねぎらいの言葉もなくて、そんなの当たり前のことだと思ってたんでしょうか。

 

 おうちの人なら、素直に「ありがとう」と言えただろうに、彼女には言わなかった。それは献身的に支える彼女の気持ちをズタズタにしたことでしょう。

 

 そして、彼女は去り、吹奏楽部に入った。そうすると、一切関係を持ちたくなかったので、曲は演奏するけど、野球の応援はしなかった。徹底してイヤだったようです。

 

 確かに一年前には自分はそこにいた。でも、自分は二度とそこには戻らないと決意したので、どんなことがあっても無関係・無関心を通しました。それは徹底していて、立派だったけれど、それはそれでザンネンでもありました。

 

 まあ、彼女の気持ちを誰も受け止めてあげなかったのだから、仕方がなかったのかなぁ。

 

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梅雨時アルアル 2018

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 昨日、七夕でしたね。昔は笹飾りを川に流すのって、許されてたんだね。

 

 たしか、私も一度くらい川に流したことがありました。でも、はるか昔だから、川が汚れる用もゴミなのか、汚水なのか、何が何だか分からなくなって、流さないようになったんですけど、今は純粋に環境への影響・負荷(ふか)を考えて、流さなくなりました。

 

 まあ、川に流さなくても、ゴミに出したら燃やしてくれるかな。そっちがエコかも!

 

 今の時期あるあるの短歌を載せてみます。

 

1 来てしまうみんなが嫌うあの時期が雨がザーザーみなはイライラ  男子

 

 梅雨って、まだ続くんですよ。もう1ヶ月くらい梅雨なんだけど、私なんて、ハゲを隠してくれるくらいに髪の毛がクルンクルンになりますよ。いや、ハゲは隠れていないというウワサもありますね。本人には自分のハゲが見えないので、ウワサでしかわかりません。

 

2 クラスの人暑いというが自分は寒いクーラーつけられお腹を壊す  女子

 

 こんなうら若き乙女に苦しい思いをさせるなんて、だからエアコンはダメなんだよ、と私なんかは思います。でも、エアコンがないと、もう普通になれない私もいるので、気が変にならないためには、私は必要です。暑い時にはお仕事しなくていい、ということになればいいのにね。

 

 みんな大変ですね。こんなに温暖化が続いてったら、電気がいくらあっても足りないし、地球はやがてパンクするだろうな。

 

3 あれ欲しいこれも欲しいと強欲で人間らしき感情なりき   女子

 

 ものすごく素直な気持ちです。私たちって欲張りなんです。恐ろしいくらい。もっとあっさりと生きていけたらいいのに、なかなかそれができていません。

 

 明日も、明後日も、月曜くらいまでずっと雨が続くという話ですけど、もうウンザリですね。でも、仕方がないのか。