hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

お城のこころ

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 梅雨真っ盛り、静岡では大変なことが起こりました。毎年どこかで大変なことが起きるけれど、私たちは明日は自分に起きるということを忘れないようにしなくてはいけないし、被害にあわれた人たちの生活が少しでも元に戻るように祈るしかないです。

 

 さて、2016年の7月の作品を見てみましょう!

 

ぼくの街古いお城の鐘の音ぼくはお城のこころ受け継ぐ    男子

  私は彼の才能を認めてたつもりだけど、どれくらい彼の力を引き出せたのか、まだまだあるような気がします。今日もお菓子作ってるかな。


眠くなりただただ眠い眠いだけ短歌するなら寝た方がいい    男子

  その通り、自然が一番。でも、自然にやれないんだよね。


テスト前勉強するぞと言いつつもケータイを見るいつもの自分  男子

  そうなんだよ。みんなケータイ見過ぎなんだよ。もっとやるべきことはあると思うよ。

 

カツオくんお父さんから落ちてくる雷プラス名ゼリフがね    女子

  彼女は、伊賀のくのいちでしたか? 恥ずかしがり屋でしたね。もっと言いたいことを言えたらよかったのに。いや、ちゃんと言ってたかな。

 

夏の田の上方ひらひら飛ぶトンボ気持ちよさそうそう思う夏   男子

  ああ、こんな作品を書く人もいたんですね。トンボになれたらいい。ドローン買うしかないかな。

 

一番は雪 二番はポテトサラダ 三番わからない        女子

  おもしろいランキングでした。好きなもの? 食べたいもの?

 

春はあけぼのやうやうひどくなりゆく生え際          男子

  もうハゲネタは嫌なんだけど、でも男子は外見に惑わされるようになっているんでしょう。それが気になってしまう。

雲を追いかけて

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 期末テストが始まりました。たぶん、どこでもみんな始まってますね。高校を卒業したら、そういうのはないけど、テストはたまには必要だと私は思います。

 

 政治家のみなさんなんて、テストは四年に一回しかないから、テストのない間はとにかく天国でしょう。

 

 私は? 毎日テストされてるようなものなんですけど、ボンヤリしてるから、その毎日のテストもボンヤリ受けてて、点数は低いでしょうね。

 

 だったら、政治家のみなさんたちと変わりないし、あまりいいこととは思えないです。若者たちだけがテストを受けさせられる、というのではないんだけど、私も関係があるみたいな気分なんだけど、ボンヤリしててダメですね。

 

 コロナは広がり始めました。東京が着実に増えているみたいです。そして、オリンピック休暇の時には、東京の人たちはあちらこちらに飛び出すでしょう。

 

 そしたら、また新しい波が起きるでしょうね。ああ、何をやってんだか。

 

1 でもやるの、でもやるらしいオリンピック、東京の人がかわいそうだ

 

2 止められぬ大きなクルマが動いてるただ私たち逃げまどうだけ

 

 はい、私のつまらない短歌みたいなものでした。

雨の土曜日ですね!

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 6月もあと10日くらいです。今年も半年過ぎてしまいました。ずっとコロナとオリンピックを聞かされて、あと2ヶ月くらいしたら、オリンピックも終わるかな。

 

 もうやるんだったら、さっさと無観客でやってもらって、なるべく感染拡大しないようにひっそりとやってもらいたい。こんな状況なのに、どうしてもやるだなんて、何を考えているんだろうね。

 

 コロナは終わりませんよ。来年も同じように感染しないようにとか言ってるかもしれない。大変です。みんな疲れてしまうでしょう。

 

 なんか、明るい話はないのかな?

 

 ないですね。短歌でも、見てみましょうか。

 

1 住み慣れた愛しい町に背を向けて恋した町に歩いて行きます  女子

 でもねえ。彼女は愛しい町に帰ってきて、今もお仕事してますよ。偉いなあ。もういくつかな、32になるのかな。結婚まだしてないのかな。もうしたのかな。また、彼女に会いに行きます。いつもクールで相手にもしてくれないけれど……。

 

2 夜のすみ、沈む私に星一つ、照らしてくれれば安心だから   女子

 私は落ち込んでいる。でも、見上げると星が一つ私をささやかに照らしてくれていた。そういうことに気づけたら、もう落ち込んでる気持ちも落ち着いていくかなあ。

 

3 おれにずっとついて来いって、えらそうにゆったアンタがウチは大好き 女子

 こんな女と男の関係、今もあるんだろうか。こんなことを言う男の人っているんだろうか。みんなこんなこと言われてうれしい? 私は絶対に言いません。

 

4 父親にキャベツの千切りうまくなったとほめられました   女子

 お父さん、いいところを見つけましたね。こうして褒めてもらえたら、もっと料理してみようかなって思いますもんね。彼女は立派なお母さんになったみたい。

 

5 大嫌い子どもの頃から意味もなく、だけど同時にあこがれの兄  男子

 昔の冊子からいくつか取り上げてみました。どんなシチュエーションで作られた作品なのか、私たちは想像するしかありません。でも、いい兄弟なんだろうなと思います。そう、彼は今看護師として忙しいはずです。元気でいるかなあ。また会えるかどうか、会えたらどんな話をしてくれるんだろう。雨でションボリなんかしてられないね。

 

明日から12月! ちなみに今日は満月!

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★ 2016年の三年生の作品から、冬が感じられるものを取り上げます!


テスト来た前の日勉強するだけであまりしてないこれだめだ       男子

 よくぞまあ、平気でこんなことが書けましたね!

 

風邪ひいたポケットテイッシュが離せないマスクの中で洪水警報      女子

 この子も乙女の恥じらいがなくて、サッパリしてていいのかな。

 

肉食べる明日は焼肉楽しみだお腹空かしていっぱい食べる     女子

 みんなお肉に関してはワイルドに食べるのが自慢なんですね。

 

犬と寝る至福の時を永遠にとってもぬくぬく最高だ        男子

 あったかい生き物、おうちで恋しい季節になりました。

 

つまらない同じ毎日飽きてきたそう思える秋の夕方        男子

 このつまらなさをどんなふうに突き破るのか、それが腕の見せ所ですね。

 

気がつけば吐く息白く風邪っぴきそんな時に気づく家族の優しさ  女子

 彼女がこんなベランメエ調の作品書いてたなんて! 今更ながらビックリです。


テストだる今日でラストだうれしいなでも明日から六限だ              女子

 テストが終わってもうれしいのは一瞬で、すぐに同じパターンの日々、それがまあ人生というものですか……。

 

もうすぐね冬が来るよ好きな季節朝は寒いねふとんが恋しい    女子

 女子がこんなでいいんでしょうか。まあ、寒いのはみんな同じですね。

 

喜んで怒って泣いて喜んで女心はむずかしくて          女子

 彼女の作品、久しぶりに読み返しました。これも真実なんですね。

 

高校を卒業したら将来の夢に向かって頑張るだけ         女子

 あんまり文句も言わず、黙々としてた彼女、今はどんな夢を抱いているかな。毎日忙しいかもなあ。

 

空悲しそうボクも……

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 2015年の若者たちのことばです。みんな元気に地元で頑張ってくれてるかな。たぶん、立派な社会人ですね。こんなこと書いてました。

 

梅雨が来た悲しい季節泣いている空悲しそう僕も悲しい      ほくと

 バイクが好きで、あれこれ乗り回してましたっけ? でも、今は軽トラでお仕事きっちりやってるんでしょう。何回かすれ違いました。梅雨は悲しいんですね、確かにね。

    

ひきだしに教科書ノートつまってる出しては入れて入れては出して  かいり

 事情はよく分からないけれど、何だか彼らしい感じ、それをうまく表現してくれたなと思いました。でも、短歌の世界では、何ということもない作品になってしまった。一部にしか受けない作品、というのもあるのかな。 

 

 ネコたちよイタズラするなだがしかしイタズラされてもなぜか許す  たいち

 猫を何度か取り上げて作品を書いてくれた彼、あまり不平は言わないし、それは人に対しても猫に対しても同じでした。 

 

 大掃除「終わりそうにはないようだ」卒アルながめつぶやいていた  あいら

 これは、若い人もこんなことを昔を懐かしむというのか、あれこれ思いをめぐらすこと、あるんだなと感心したものでした。彼女は絵も上手で、もっといろんな作品を残してくれたらよかったのに、まあ、アサギマダラの大きな看板を描いたこともありましたっけ。

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教室のクーラーついて夏を知る学生なのもあともう少し   きりか

 兄弟姉妹、みんなそれぞれにパワフルで、そんな彼女がこんな作品を描いていた。三年生のナツ、卒業はもう少し先のことなのに、もう終わりが見えてたんですね。

                         

 

雨が降ってて気動車は……

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 今、19の彼らの作品をもう一度読んでみますか。よろしくお願いします。


気動車は雨が降ってて水びたしマスクしている頭も湿気       みず

  いつも戦ってたみなさん、今も新しいステージで戦っていますか。それとも、支えてくれる仲間がたくさん見つかったかな。

 

北海道イケメンだらけのラーメン屋ハタチの人がイケメンだった   もえ

  イケメン好きでしたね。でも、現実はそう簡単じゃないこと、分かってたのかな。

 

夏の日の飛び出す足はたそがれの紅の空たれがれる顔        しょう

  どこに足が飛び出していくのか、少しわかりにくいところがありますね。先輩たち、後輩は今、自分の進路を見つけようと戦っている最中なんですよ。


春終わり温度高くて蜃気楼やっぱりこの夏アイスクリーム      こう

  アイスクリームが食べたいというのを壮大なファンタジーにしましたね。立派!

 

夏はいいプールに山だ楽しいぞゲームもいいぞ昼寝もいいぞ     ゆう

  美術部で活躍してましたね。あんまり描くチャンスはなかったけれど、節目ではちゃんと活動していた! 夏になったら、アクティブだったんですね。

 

ジリジリと夏の太陽まぶしくて白いお肌もすぐ小麦色        りお

  いつもキスマーク付けてたりしたけど、ハラハラドキドキでしたよ。

 

ウニ食べた親に言われてウニ食べた親の言うこと間違いないよ    れい

  この歌、NHKのラジオで取り上げられたこともあるんですよ。すごいですね!

 

見上げれば空一杯に花火散る涼しい風が浴衣くすぐる        あき

  夏のお祭りって、高校生の最大のイベントだったのにね。

 

太陽の日ざしが強くなる時期が来るのはイヤだな日焼けもイヤだ   ゆい

  そんなに日焼けが気になる雰囲気はなかったけれど、しっかりケアしてたんだろうな。乙女だったんですね!

 

持久走走るのつらい三学期寒くて手先が凍えそうです                 まい

  元気で大阪生活楽しんでいるかな。勉強どれくらい進んだだろう。メールでもしてみるかなあ。

 

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さみしくないよ、だからサヨナラ

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★ 久しぶりに、2015年の作品からコピーしてみました!

 

ネコたちよイタズラするなだがしかしイタズラされてもなぜか許す  男子

  色白の彼は、ネコ好きで、いつも作品に描いていました。写真だっていろいろ撮ったかもしれない。そんなの見せてもらえなかったけれど、そういう生活は感じました。ノンビリとした、穏やかなひとでしたもん。   

 

 大掃除「終わりそうにはないようだ」卒アルながめつぶやいていた  女子

  彼女は、引っ張りだこの人で、みんなからあれこれと注文をされ、文句も言わないで引き受けていました。そうした人に対する誠実さは、モノに対しても丁寧で、卒業アルバムにでも、すぐに真面目に向き合ってしまっていたそうです。

  

教室のクーラーついて夏を知る学生なのもあともう少し       女子

  兄弟がたくさんいて、弟さんは甲子園にも出ましたっけ。エアコンがあるのは、夏を過ごすにはいいのだけれど、三年生はその猛暑を乗り越えたら、学生生活はあと少しということになりました。

                              

 こいのぼり五月の風を浴びながら家族の仲を深めて泳ぐ       男子

  彼は中学生の時から知っている子でした。お兄ちゃんたちも、生徒会だったかな。それくらいに、前向きだし、いろんなことを受け入れてやってました。もうあれから5年がたつわけだから、今では立派な社会人でしょうか。人って、知らない間にどんどん成長してしまうんです。

                              

しとしとと音を鳴らせる雨粒は草木の喜ぶめぐみの雨なり      女子

  彼女はいろいろと男の人に頼るところがありました。芯は強い子なのに、時々甘え癖が出て失敗してしまうこともありました。ビックリさせられたりしました。でも、それもこれも、過ぎてしまえば、何だか懐かしい。元気で暮らしているのやら……。

                            

 どれほどに思い焦がれてももういないさみしくないよだからサヨナラ  女子

  このカラッとしたところ、それが彼女のいいところでした。そして、それをハッキリ口に出して言えるし、前へ進む力を持っていました。今も変わらないでしょう。それでも、引いたり、かわしたりするところ、そんなのもできてるかもしれないな。タフだもんな。

 

 

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