2015年の若者たちのことばです。みんな元気に地元で頑張ってくれてるかな。たぶん、立派な社会人ですね。こんなこと書いてました。
梅雨が来た悲しい季節泣いている空悲しそう僕も悲しい ほくと
バイクが好きで、あれこれ乗り回してましたっけ? でも、今は軽トラでお仕事きっちりやってるんでしょう。何回かすれ違いました。梅雨は悲しいんですね、確かにね。
ひきだしに教科書ノートつまってる出しては入れて入れては出して かいり
事情はよく分からないけれど、何だか彼らしい感じ、それをうまく表現してくれたなと思いました。でも、短歌の世界では、何ということもない作品になってしまった。一部にしか受けない作品、というのもあるのかな。
ネコたちよイタズラするなだがしかしイタズラされてもなぜか許す たいち
猫を何度か取り上げて作品を書いてくれた彼、あまり不平は言わないし、それは人に対しても猫に対しても同じでした。
大掃除「終わりそうにはないようだ」卒アルながめつぶやいていた あいら
これは、若い人もこんなことを昔を懐かしむというのか、あれこれ思いをめぐらすこと、あるんだなと感心したものでした。彼女は絵も上手で、もっといろんな作品を残してくれたらよかったのに、まあ、アサギマダラの大きな看板を描いたこともありましたっけ。
教室のクーラーついて夏を知る学生なのもあともう少し きりか
兄弟姉妹、みんなそれぞれにパワフルで、そんな彼女がこんな作品を描いていた。三年生のナツ、卒業はもう少し先のことなのに、もう終わりが見えてたんですね。