hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

さみしくないよ、だからサヨナラ

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★ 久しぶりに、2015年の作品からコピーしてみました!

 

ネコたちよイタズラするなだがしかしイタズラされてもなぜか許す  男子

  色白の彼は、ネコ好きで、いつも作品に描いていました。写真だっていろいろ撮ったかもしれない。そんなの見せてもらえなかったけれど、そういう生活は感じました。ノンビリとした、穏やかなひとでしたもん。   

 

 大掃除「終わりそうにはないようだ」卒アルながめつぶやいていた  女子

  彼女は、引っ張りだこの人で、みんなからあれこれと注文をされ、文句も言わないで引き受けていました。そうした人に対する誠実さは、モノに対しても丁寧で、卒業アルバムにでも、すぐに真面目に向き合ってしまっていたそうです。

  

教室のクーラーついて夏を知る学生なのもあともう少し       女子

  兄弟がたくさんいて、弟さんは甲子園にも出ましたっけ。エアコンがあるのは、夏を過ごすにはいいのだけれど、三年生はその猛暑を乗り越えたら、学生生活はあと少しということになりました。

                              

 こいのぼり五月の風を浴びながら家族の仲を深めて泳ぐ       男子

  彼は中学生の時から知っている子でした。お兄ちゃんたちも、生徒会だったかな。それくらいに、前向きだし、いろんなことを受け入れてやってました。もうあれから5年がたつわけだから、今では立派な社会人でしょうか。人って、知らない間にどんどん成長してしまうんです。

                              

しとしとと音を鳴らせる雨粒は草木の喜ぶめぐみの雨なり      女子

  彼女はいろいろと男の人に頼るところがありました。芯は強い子なのに、時々甘え癖が出て失敗してしまうこともありました。ビックリさせられたりしました。でも、それもこれも、過ぎてしまえば、何だか懐かしい。元気で暮らしているのやら……。

                            

 どれほどに思い焦がれてももういないさみしくないよだからサヨナラ  女子

  このカラッとしたところ、それが彼女のいいところでした。そして、それをハッキリ口に出して言えるし、前へ進む力を持っていました。今も変わらないでしょう。それでも、引いたり、かわしたりするところ、そんなのもできてるかもしれないな。タフだもんな。

 

 

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