この前の体育祭、もう二週間以上前かな……。
その時に生徒のみなさんのマスクなしの顔を見せてもらいました。もうだいたいわかっている気になっていた私は、マスクなしの生徒のみなさんを見て、
あれ、この子、こんな顔だったのか……
と、ビックリしたんですよ。マスクの下に隠されていた顔の意外な感じが、まるで思うイメージと違っていて、これでは、街で出会っても、わからないかもな、という気になりました。
目で、その人と判断してたけど、実際は、ハナもクチもあります。全体のバランスもあります。そんなの、わかっているけど、やはり、マスクなしの顔は違っていた。
私たちは、今、特別な時間を生きているのかもしれないです。
この人は、こんな感じの人だと、私たちは理解したような気分になっているけど、本当はそうではないかもしれません。マスクの下には別の顔が隠れていて、コロナの時代でなかったら、それらは表に出されていました。でも、今はコロナの時代だから、ハナとクチと全体は分からなくなっている。
私たちは、他人の仮の姿と付き合わざるを得ない時代を生きています。
まあ、マスクがなかったら、もっと深い関係になるとか、マスクによって関係が阻害されたとか、そういうことはないはずだから、せいぜい今の空気の中で他人と付き合うしかありません。
そして、時代を超えて、いつか再び出会える日まで、地道にコツコツ生きていきたいな。
私ですか? 私は一応、クチとハナはありますけど、あまり大したものではありません。私はトレードマークの眉毛だけで私かもしれない。困ったものです。あとはヒゲづらなんですけど、まあ、そんなことはどうでもいいことでした。
コロナの時代、あとどれくらい続くんでしょうね。