卒業式の季節です。それが終われば、生徒たちはそれぞれのステージに向かって行きます。そんなの当たり前で、残されたものだけが何となく忙しい気分・落ち着かない気持ちをかかえて、毎日をバタバタ過ごすことでしょう。
2月のテストで生徒の皆さんが描いた作品を見てください。
1・泣かないよ別れが出会いの背中押す
確かにその通り、泣いていられない。前を向いてスタコラサッサと行くしかないのです。でも、時々はふり返ってね!
2・ビターチョコ甘いの嫌いな君にだけ
なんと甘い作品なんでしょう。私にはとても書けない作品です。まあ、オッサンだから当たり前ですね。オッサンがこんなの書いたらおかしい。ビターと甘いの組み合わせがいいですね。
3・いじわるだもっともっとねそばにいて
この繰り返し、少しずるいですね。男子の作品ではありません。でも、女子だからって、こんなの書いてはダメだし、言ってもダメ。まあ、口では言わないね。メッセージだからいいのであって、声にして言われたら、それはいけないです。
4・春が来た新しい恋やっとだよ
よかったですね。そういう時もありますね。
5・愛おしい湿気に負けた君の髪
女子の作品が多いのかな。湿気でクシャクシャになった髪までいとおしいなんてね。
6・母がおしゃべりしてる料理つくる
なんだか当たり前の風景、それがいいんだろうし、それを句にしたかったみたい。
7・音楽で今日を描く耳元で
「今日を描く」って、イマジネーションを起こすということかな。
8・いさせてよベッドの上にずっと寝たい
これは寝坊している人の言い訳ですね。そういう文句を言える時っていいね。
9・いわし雲涙とともにつれてゆけ
みんなで空を飛んでいる雲たちにそのような願いごとをしたんですね。
10・帰り道香りただよう焼きサバだ
夜気サバの匂いに反応するなんて、なかなか大人ですね。