hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

色づく風景

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彼女はいつの間にかひとりぼっちになっていました。

高校に入りたての頃は、いや二年生の初めくらいまでは、みんなと楽しくやれているような雰囲気がありました。

でも、彼女が原因か、それともまわりが変化したのか、少し言葉が過ぎることもあったから、彼女が原因をつくっているところもあったのか、もう誰とも話さない。いつもひとりでポツンといる、そんな人になってしまっていました。

 

彼女の二年生の初めの作品。

 

色がつく黒白だった風景にこの一瞬は大切なんだ

 

空が大きく色づく一瞬を描いた作品なのかなと思っていました。

くわしいことは聞いていません。でも、その瞬間を切り取れた気がします。

もう少し説明がいるのかな……。

 

今、彼女はお仕事をがんばっていることでしょう。

根は真面目で、どんどん先にやりたい方だったものね。

真面目過ぎてまわりと折り合いがつかなくなったのかもしれないな。

元気でいるといいんですけど……。

 

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ミニオン見つけたら……

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 わたしの大事なものミニオンです。

 

 どこかでミニオンを見つけると、そこに突っ走って長時間そこに居座るので、まわりの人にいつも早くしてと怒られます。

 私以外の子がミニオンを持っていると、イライラします。それぐらいミニオンが大好きです。たぶん死ぬまで好きでいるでしょう。

 

 どうしてこんなに好きになったかというと、自分でもよくわかりません。気づいたら、こんなに大好きになっていました。

 世界中をミニオンだらけにしたいと思っているぐらいです。誰よりもミニオンが好きです。ミニオン愛は誰にも負けない自信があります。

 

 私は学校でミニオンと呼ばれます。名前がリサなので、リサオンというあだ名がつきました。自分にぴったりだと思っています。
 映画も公開日に見ました。とてもおもしろくて幸せでした。ミニオンを見つけると落ち着きます。ミニオンを見つけたら、テンションがめちゃめちゃ上がります。

 

★ こういうものが見つかると、それはもういいですね。シンプルでわかりやすい。

それくらいこのキャラに力があるんでしょうね。びっくりしてしまいます。

 

ウサギの足どん!

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 ウサギの足ドン

 僕の宝物は、二年前から飼っているウサギです。

 

 なぜなら、自分は昔から動物が好きで、これまでハムスターなどは飼ったことがあったけれど、ウサギはそれ以上です。とても人懐こい生き物で、毎日家に帰ったらいつも僕を出迎えてくれたり、ケージから出して遊んでいる時の行動はかわいいし、公園で散歩している時に走るのが速くてこちらが追いかけるのが大変だったり、怒った時に足をどんと鳴らす動作がかわいかったり、毛がふさふさで撫でていると気持ちがいいし、たくさんの魅力があります。

 

 ゲージの掃除は大変ですが、掃除をした後に、ウサギが喜んでいるのを見ると、全然苦ではないので、自分はこれからもずっと世話していきたいと思っています。

 

 朝の六時にエサをあげて、お昼にはおやつをあげて、夜にもう一度エサをあげて、水がなくなったら、水を入れてあげるのが一日の流れです。そんないとしいウサギが僕の宝物です。

 

★ うさぎの足ドーン、というのを初めて教えてもらいました。ああ、ウサギかあ。

飼ってみたいけれど、お世話が大変そうですね。

 

 

 

家族とフタと思い出

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★ 私の宝物、ということで書いてもらっています。
                          

 私の宝物は家族です。なぜかというと、私が生まれた直後から今まで、自分をずっと見てくれて、大事に育ててくれたからです。この十八年間、大切に育ててくれた恩返しとして親孝行をしていきたいと思います。

 

 自分に対して優しくしてくれたり、時には本気で真剣に怒ってくれるところもあるので、家族は私を本当に大切にしてくれているんだなと思います。

 

 あともう一つ、自分の部屋に大切に保管してあるペットボトルのフタです。ただのフタとも思うんですが、私の小さいころから大切にしている宝物であります。

 

 保育園の時に、フタでベイブレードをしていて、必死にフタを集めていたのを、今でもよく覚えていて、そんなに小さいころからの思い出の宝物として厳重に保管してあります。

 

 今はもう捨ててしまいましたが、フタと一緒に石ころや貝がらも集めていました。それらも思い出として私の心の中に大切に保管してあります。

 

かき氷と梅雨と

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物静かな彼は、短歌の中ではわりとはじけていましたよ。

 

あれ、こんな作品を書く人なんだと毎回楽しみにしていました。いろいろと工夫をして、折々の気になるものを作品にしています。

 

1年生のころは、ハッチャケています。本人そのものは至って地味で物静かなのに、ものすごいギャップがありました。

 

夏は海かき氷食べ泳ぐ快感 たまんないぞ夏の快感

 

繰り返しはわざとですね。おもしろいととるべきか、くどいと注意するべきか。

私はおもしろいかなと思ってましたが、コンクールなどでは相手にしてもらえませんでした。あまりにそのまんまで、しみじみ感がなかったのかな。

 

うんざりだ気分乗らない梅雨の時期やがて気分も空も晴れるか

 

こちらは2年生のころの作品です。ひたすらスカッと晴れた夏を待ち望んでいる感じです。

 

彼にはどんなナツがあったのか、全く聞かせてもらえなかったけれど、いろいろあったんでしょうね。まさかオタク系だから、閉じこもってゲームしてたとか、そういうことはなかったと思うんですけど……。

愛犬のくうたくん

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 私の宝物は、愛犬のくうたくんです。

 

 くうたとの出会いは、ペットショップです。もともとはうさぎを飼っていたのだけれど、そのうさぎが逃げ出して、その囲っていた網に引っ掛かった猫を次に飼ったのだけれど、その猫も病気を持っていて一週間で死んでしまいました。

 その時にたまたまペットショップでくうたがいました。ぶさいくでモコモコでずっと飛び跳ねていました。それを見たとき、この子を飼いたいと思いました。今では毎日一緒に遊んでいます。

 最近くうたのことで悩んでいることはあります。

 それは毛です。くうたくんはポメラニアンです。なので冬と春はものすごく毛がつきます。コロコロのローラーは必需品です。

 あともう一つ悩みがあります。くうたは太っています。持ち上げても二分も持てません。それぐい重たいです。ダイエットとして散歩しようとしても、冬なので無理でした。寒い時は歩きません。どうかやせますように。

 

 のんびりした文でした。ペットはとても大事な家族なんだそうです。

でも、いつかいなくなってしまう。それが悲しいです。それを乗り越えるのも家族というものなのかな。

 

 

 

心をととのえて、さあ甲子園!

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野球部の子が、1年生の秋に作った短歌があります。

 

運動会走る少年を見てなぜか落ち着くわたしの心

 

こち亀」の両津勘吉さんに似ているという、実直でおっとりしていた彼。

短歌のリズムはわかっていたと思うのですが、なぜか六七三七七です。

 

穏やかな彼のことだから、彼は天性のキャラでそうなのだと思っていました。

 

けれども実際は、彼だってあれこれと心をととのえているんだとわかり、わたしたちは、今さらながら驚いたものでした。天性の穏やかキャラなんていないのかもしれません。みんな心をととのえているんでしょう。

 

自分はもう運動会から遠ざかってしまったという悲しみ・寂しさだと私は解釈していました。でも、別の方は、速く走れない子を見る安心感・優越感だと解釈されていました。いろいろな解釈が成り立つということは、作品が一人歩きできているということです。この作品ももう動き出していました。

 

ひとり立ちする作品は、作者の元から離れて共感を呼びながら広がります。たくさんの共感者がいたら、みんなに愛される作品になります。

 

運動会走る少年見ているとなぜか落ち着く私のこころ

 

少しだけ変更して短歌のコンクールに送ると、見事入選しました。世の中って不思議です。形が整っていると、スンナリ人の心に入っていくのです。

 

彼は、きっと今も安定してお仕事をしているでしょう。あの安定感、ああいう子がメンバーにいると、チームは落ち着くんだろうな。

 

今年のチームは、三年生が主体です。人の集まりだから、いろいろな役割があると思いますが、彼みたいなオットリした人いるかなあ。まあ、とにかくがんばってもらおう!

 

みんなそれなりに安定感あるかな……? そう、祈りたいです。