2013年の河野裕子短歌賞参加作品のその1です。
桜みち君とふたりで歩く道これで最後だ思いよ届け まさやす
彼がこんなかわいらしい作品を書けるなんて、かわいすぎて入選しませんでしたね。
青い空楽しかったねあの日々は空を見上げてあなたを思う あいり
みんな思い通りに行かなかったことを抱えながら、毎日を過ごしてたのかな。
疲れてる常日頃からもうダメだ だけど笑うよ君がいるから えりな
後半がいいですね。君がいたら笑えるなんて、いい関係だ。
元気ない時にはそっと空を見て 心もちょっと晴れわたるかな ゆうま
彼も疲れていますね。空はそれを癒してくれたかな。
習いごと上手くできずにフテクサレ そしたらみんな助けてくれた みゆう
彼女はふてくされるとこまで来てますよ。みんな今はどうしてるんだろう。
流れゆく時の流れに気づいたらもう後戻りできぬ場所にいる たけし
そうです。気づいたら、もう昔からは想像できないような、遠いところにいたこと、みんな経験があるかもしれない。
猫の毛も夏が来たよと生えかわるブラッシングが欠かせない日々 のぞみ
彼女は淡々とネコの世話をしています。疲れを前面に出してなくて、ホッとします。