★2012 河野裕子短歌賞に送り出した作品たちです!
楽しみは特にないけどつらいのは母の怒りを受けるかどうか たけし
お母さんに怒られるのが動いている、なかなか自発的なものって、生まれないね。
冬の精また会う日までさようなら春の精さんおひさしぶりね ゆい
彼女はこんなかわいらしいことを短歌にすることもできたんですね。
夕暮れよなんでそんなに赤いんだ昨日したこと忘れたいのに えりな
人前ではあまりしゃべらない彼女は、家族や友だちの中では雄弁でした。短歌でも少しだけ片鱗が見えています。
苦しいと走り続けてきた闇にやっと光がさしてきたんだ はるか
ふるえてる君の右肩に手をおいたでもどうしたのとは聞けなかった はるか
抽象的だから、わかってもらえないかもしれないと思ったんですけど、佳作にしてもらえた作品でした。
夏の朝駅のホームで君と二人ドキドキしてた君の横顔 まゆ
恋の短歌が好きな彼女でしたね。でも、彼女、電車通学ではなかったから、想像で 作ったのかな?
眠たいな春の陽気なこの季節しかし寝れないこのむずがゆさ ゆうき
彼も花粉症でしたか。真面目に春の辛さと眠さに向かい合っています。
テスト中 心がボロボロもういやだ ぼくのささえは音楽だけだ しゅん
どんな時も、常に穏やかで怒らず、淡々とお仕事しているのかな。