卒業式の後から、ずっと校舎の中は静かでした。生徒のみなさんは、ガッコーに行きたくても、自宅待機させられていたので、みんな手持ちぶさたで過ごしていたことでしょう。
晴れた日もあれば、雨の日もありました。
生徒昇降口の扉はずっと閉められたままで、誰も受け入れないし、誰も来られないし、誰もここを出入りすることをしなくなりました。
美術部の子らは、31日の夕方に来てくれたけれど、まだまだお休みは続くのか。何だか悲しいね。
いや、そんないじけてばかりではいけないから、未来に向かって生きていかなきゃ。こんなふうにウイルスが流行するのは、人間たちが生きていく限りつづくわけですから、上手にこの嵐が過ぎるのを待つしかありません。
西側に押し込められた三年生の机たちも、もうすぐやってくる新入生たちのものになるでしょう。まだまだと思ってても、すぐに時間は過ぎて行きますよ。
ずっとこもりきりだった3月は終わって、外にはたくさんのサクラが咲いています。
外に出ていこう。時間は過ぎて行く。都会は大変なことになっているけど、私たちはたまたま田舎にいるのだから、この仕合わせに感謝して、コツコツ生きていきましょう。手洗いもしましょう。ウガイもしましょう。石けんもちゃんと使おう。
みなさん、お元気でね! 私は、サクラでも見に行ってみます!