仲良しの友だちがいました。控えめで、でもしっかり思ったことは口にすることのできる、波長の合う、それこそお友だち。小さいころから仲良くしていた。
学校も同じだし、通学も同じ。お互いに助け合って、励まし合っていました。
ところが、高1の冬、その子は事故でなくなってしまった。
つい昨日、一緒におしゃべりして、一緒に帰ったところだったのに、突然いなくなってしまった。
もうそれは、どうしようもないことで、でも、ものすごく胸をしめつけられるできごとではありました。
大粒の雨が降るよ水の中 止むことのない私の涙
それからあとのことは、お葬式とか、家族の話とかあったけれど、その子はそこにいないので、淡々と過ぎていくだけでした。
今、何をしているのか、わからなくなって、「水の中」でボコボコという音だけが響いているような感じがしたのです。
それから、学校には行きました。でも、学校も水の中にあるようで、すべてが他人事のように過ぎていっているみたいでした。