★ 2014年の河野裕子短歌賞に送った作品から5つ持ってきました!
年明けにそっとあなたがささやいた今年もずっと笑顔でいよう りさ
そんなドラマのようなこと、あるんでしょうか。まあ、あるんでしょうね。私にはできませんけど、そういう関係の人もいるのかな。考えてみればうらやましいです。
好きだとも言わずに別れた雪の道 北風たちがさみしく鳴いた ほずみ
こんな別れもあるんですね。北風たちも鳴くって、風がビュービュー吹いたということですか。自転車に乗ってたのかな。これだと何だか耐える女みたいで、現代女性ではない感じ、好きなら好きと言えばよかったのに。
ドラマ見たお風呂入った爆睡だ明日テストと気づくことなし ほずみ
同じ作者の作品ですが、こちらは今風です。いや、今の人なら、もう少しテスト対策すると思うけど、たまたま彼女はテスト勉強しなかった。「ノー勉」だったらしいのです。
秋になりわたしが誕生してきたよケーキを食べてお祝いしよう るな
正々堂々、自分の誕生日をお祝いしてねという彼女、ただのそれだけなんですが、彼女らしいなとは思います。
吹きわたる風の静けさ夜風鈴 行きも帰りも虫に鳴かせて りゅうへい
「夜風鈴」というのは彼の工夫でしょうか。それらしい雰囲気はあるのに、何をしているのか分かりづらくて、何だかもったいないです。