単独チームでは出られない学校が、何回か一緒に練習・試合を経験し、
それなりにみんなを知り会えて、お互いサッカーをするものとして意識できて、
その力を発揮する時が来ました。
相手は、それなりに強いチームでした。
いや、何よりも単独チームなのに、たくさんの人数がいた。
どうして学校によってこんなに差が生まれるんだろう。
学校の規模とかがあるから、仕方がない部分もあるでしょう。
まあ、試合を前にして、相手の人数のことを問題にしても始まらない。
とにかく、果敢に防ぎ、果敢に攻めることでした。
前半のどれくらいの時間、相手に点を奪われないか、
どれだけ相手エリアの中でボールを回すことができるか、
そこが大事なところでした。そんなことは、みんなわかっています。
試合は、相手チームにボールを回され、こちらは後手後手になっています。
わりと早い時間に点を奪われてしまいます。
まあ、仕方がない。次の失点をしない。
ところが、次も失点してしまいます。
かくして、前半で6点を取られてしまいます。
味方は無得点。
みんな、やり返すのだとは思っていました。
でも、なかなかその糸口が見つけられないでいた。
後半も何点か奪われ、かなりの大差がつきました。
相手は選手をとっかえひっかえしていて、いろんな選手たちを試している様子です。
もういい加減な気分で、とまではいわないけど、自分たちは勝っているし、
余裕だなというスキがありました。
そこをみんなで攻めあがり、こちらが得点します。
私たちは、負けているけれど、この得点、この姿勢、
これが私たちに必要なものだと目覚めさせてくれるような、
そんな得点です。
そこから、試合は動かず、十何点対一得点の試合は終わります。
最後に見せた心意気。
これはよかった。次につながるし、みんなでチームを組んできた意味があった
と思えた瞬間でした。