先週、卒業生が二人やってきました。在校生たちは少しおびえていて、
「ギャルが来る」と、みんな声を潜めていました。
そして、ギャルが現れました。在校生たちはシーンとしています。すべてを圧するこの子たちの派手派手しさ、もうびっくりするくらいでした。
でも、この子たちも、高校生の時は、目立たない、大人しい系の子たちでした。それがたった二年でものすごい雰囲気を出している。
とはいうものの、中身はそんなに変わってなくて、地道に福祉のお仕事をしていて、もう二年目のベテランです。お年寄りたちのサポートをして、バリバリ仕事をしている。その中で、貴重な休日を、わざわざ母校訪問で費やそうとした。
元担任は出張でおらず、彼女たちとしてもあてが外れた感じで、仕方なく私も彼女たちのエジキになってしまった。
彼女たちは、私を入所者さんたちと同じような目で見ているらしく、こちらが何かしていると、すべてお年寄りたちの行動と同列で見ていて、「ハイハイ」とあやすような態度で接してきます。
何かイヤだなと思ったけれど、いつか彼女たちのお世話にならなくてはいけないのかと、少し悲しい気分で彼女たちの対応をしていました。
ああ、私は、彼女たちには、世話をする対象として見られてしまう存在なのか!
せいぜい生きている時はピンピンして、どうにもならなくなったらスッと消えていきたい、そう思ったり、いや、どんな形でも生きていたいと思ったり、あれこれ複雑な気分でした。
沖縄の初めての海そこに立つキレイ透明とても癒される
そのまんまだけど、沖縄の海に素直に感動していた彼女たちの短歌です。二人は、これから何十年も福祉の現場で働いていくんでしょう。大変だけど、あの明るさ、あれがあれば、やっていけるかもしれない。それくらいしたたかに頑張ってもらいましょう!