夏が好きだった

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彼は1年からレギュラーで試合に出ていました。夏の大会でも本当によく打ちました。内野だったかな、たぶん。それよりも打撃が印象があります。三番バッターだったでしょうか。将来チームの中心になる人だと思っていました。

 

当時の作品がこれです。

 

夏が来て川でみんなと遊んでるそんな毎日送りたい    男子

 

野球部員としては、そんな遊びはなかなかできないし、野球部以外のメンバーと交流しようとしても、なかなかスケジュールは合わなかったでしょう。

新学期早々、川遊びする自分をイメージしていた。このイメージのギャップはとうとう埋められず、彼は野球部というワクから出てしまいます。

彼女も見つけたけれど、何だかさわやかなカップルだし、彼が女の子を大事に思っているのがしぐさに見えたし、せいぜいつづいて欲しいと思っていたら、お互いのことを思いあっているみたいなのに、二人は別れてしまいます。

 

彼女にも、「どうして?」と訊ねたことがありましたが、イマイチ理由はわからないようでした。

好き同士でも別れてしまう。イメージの共有が難しかったんでしょう。それとも、男の子の方に、自分から線を引いてしまうようなところがあったのかもしれない。

 

彼は恋愛の歌なんか作りません。ただひたすら自分のイメージを追いかけ、それをことばにしていた。