hakusangogo

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日曜ごとの「下剋上」

 

 今は、日曜ごとに2018年のことをボンヤリと思い出します。でも、リアルなものではなくて、私はふつうにお仕事していただけだったから、どんな風にしてチームができ上っていったのか、ほとんど感知していませんでした。

 

 ただ、今年の夏はいよいよ仕上げの夏だなというのは思っていました。入部してからずっとレギュラーだった子らが、とうとう三年生になり、あいかわらず危なっかしい子たちもいたのだけれど、何だか一つの方向に向かっている気はしていました。

 

 そして、夏の大会が来て、今まで勝てなかった相手を次から次と撃破していきました。今なんて全く弱体化してしまったチームも、当時は強かったり、いろいろで、勝ち進むたびにカベとなっていたチームは、準々決勝で当たりましたね。

 

 相手の投手は、二年生なのにすごい球を投げていて、そのストレートに食らいついていく、それがテーマになりました。試合が終わったらすぐに、学校に帰って練習、ということでしたね。

 

 私たちは、応援にくたびれてカラカラになっていたのに、選手たちは明日に備えなければならなかった。たぶん、そんなハードなスケジュールのときって、あると思うんだけど、あの時の彼らはそうだったのかも。

 

 そして、接戦で終盤まで行き、九回表の一本のホームラン、あれで相手の気力を吹き消して、あっさりと九回裏も終わり、いよいよベストフォーになった、歴史が始まった、そんなのを感じていました。

 

 あんなドラマチックなことは、突然に起きるのです。普段の私たちの日常には、そんなことはないですけど、突然にやって来る時だってある。

 

 

 昨日のドラマは、いよいよ退職した先生が、生徒たちとの約束によって、いよいよ復帰するような、そんなドラマチックな展開になりました。世の中は少しずつ秋になっているというのに、こんなに冷たい風が吹くのに、甲子園に向かうドラマだなんて、何だかタイミングが悪いけど、それに昨日なんて、一時間以上野球中継で放送が遅れてしまったけれど、私は見ました。

 

 録画したり、見逃し配信とか、そんなのはなしで、単純に見たかった。ジジイには、テレビを見る時間はあるようです。何かを集中してする、というのはできないくせにね。