名松線って、不思議です。
どうしてこんなところにJRが走っているのか、
走っていることそのものが奇跡です。
JRさんも、もっとそこを上手く利用してお客さんを集めてくれると、
鉄道ファンとしてはうれしいんですけどね。
松阪を出て、道のそばの小さな駅、上の庄(かみのしょう)、
次も道のそばだけど、少し山に近づく権現前(ごんげんまえ)、
しばらく田園風景を抜けたところの伊勢八太(いせはた)、
近鉄と乗り換えができる一志(いちし)、前の駅からもう津市です。
どんどん山の中に入って井関(いせきかと思ったら、いぜき)、
トンネルを抜けて、川のそばの崖を降りたら伊勢大井(いせおおい)、
何十年も前に津から軽便鉄道が来ていて、その終点だった伊勢川口
(川口駅に何となくスペースがあるのはその名残りということです)、
つづいてこれが駅? とビックリする関ノ宮、
そして中間点の家城(いえき)、ここで車両のすれちがいをします。
それから奥は、伊勢竹原、伊勢鎌倉、伊勢八知、比津、伊勢奥津と、ずっと雲出川にそって進んでいき、伊勢本街道に出たところで終点です。
その途中、伊勢竹原を出てすぐ、左側に横谷(よこや)製茶さんのオーナーさんが、
岐阜の薄墨桜の苗をもらって来られて、今年で二十何年になる若いサクラがあります。
若い人は、あんまり興味ないかもしれないな。
でも、もしよかったら、どうぞ見に来てくださいね。
今満開です。