まるで砂漠!

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不思議なことばを聞くことがあります。

この絵にあるように「マジ、マンジ!」

いちおう韻(いん)を踏んでいます。さすがラップ世代です。

若者たちは、似たような音を重ねてリズムをつくろうとしている。

果たして「マジ、マンジ!」の意味は何だろう。私は、その通りだよ、という意味でとらえていますが、マチガイかもしれないです。でも、知らなくてもいいような気がします。

 

朝寒い昼は暑いが夜寒いこれじゃあまるで砂漠のようだ       男子

 

彼は、ずっと身のまわりのことをまじめにとらえ、真面目に表現しようとした人でした。だから、短歌のコンクールで表彰されたこともあります。この歌も最近の極端な天気を嘆いて、気温に振り回される私たちを描いています。

 

マジめな彼の作品を見ていて、ふと思いついたことがありました。

人にもそういう極端な人っているのかもしれないな、と。

そういう人は、ある時は人にやさしく、ある時はとんでもなく怖く、とんでもないことを考えていたりする。……それは私のことですか? そうかもしれない。

 

だれでも、そんな二面性を持っている。光と影、それは見られると、とても怖い。

でも、そんな私たちだから、なるべくそうした暗黒面を人にさらさず、他人のためになることをしていきたいです。この気持ちにウソはないです。でも、私の暗黒面が……そんなのチッャチイのかな?

ともだち、人との関係

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今の若い人たち、窮屈で何かに縛られているなあとオッサンの私なんかは思います。それでも、若い人たちは、その関係の中で生きていくしかないのです。

 

どうしたらもっと伸び伸びやれるんだろう。もうすべては音声も行動も何かでそのままチェックされているんですもんね。悪口なんか書いてたら、すぐに攻撃ごっこが始まる。大変な人間関係を過ごしていくんですね。なんだかかわいそうです。

 

話をし一緒に笑う大声でそれだけのこと大切なこと       男子

 

彼なら、一緒に笑える関係が持てたなら、そこでの関係は良好になったでしょう。

オッサンたちも、本来はそうなんだろうけど、なかなかそんな素朴な気持ちのやり取りができなくなっています。若者がうらやましい。

 

私の手冷たくなくて温かい人にふれたぬくもりだった      女子

 

こんなあたたかな人とのつながり、どれだけ私は感じているだろう。

不安になります。

 

若い人たち、何かを守らねばならなくて、何人かはマスクが離せなくなっている。

マスクなしの素顔で人とふれあえたらいいのに、それができない人、たくさんいるようです。

 

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徹夜明けの朝

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おそらく、ちゃんと寝てないのだと思われます。

事故もなく静かにおしゃべりとかしている分には、それもありかと思いますが、大騒ぎされると、まわりに迷惑だし、寝たい子の邪魔になるから、節度を持って徹夜してほしい。

 

修学旅行とかの夜です。私も眠れなくて、トイレに起きたついでに、街が見える窓のところに行って、少しずつ明るくなる那覇の街を眺めた覚えがあります。

 

那覇の街は、眠れない私みたいな存在を知っているのか知らぬのか、「そんなの気にしないよ」みたいな感じで、静かにキラキラしていました。

 

どこの街も、同じように眠れない旅人を「何をしているの?」と心配してくれるような(こちらが甘えてしまうような)ところがありますが、特に那覇の街は、冬でも秋でもやさしい感じです。夏はどうなんだろう。知らんぷりなんだろうか。

 

おきなわの名のない山の夜景かな 街の街灯輝いていた     男子

 

那覇の街は、意外とボコボコしていました。糸満でも、名護でも、本部でも、地図では山がありそうには見えなかったのに、あちらこちらに坂があるようです。

 

知らない山がたくさんあって、知らない人々が今日も地道に朝を迎えようとしている。なのに、自分は夜更かししてとうとう朝まで起きていた(たまたま眠れなかった?)。

街のあかりをホテルの窓から眺めて、今日のためにもう少し寝るか、それともこのまま起きていようか、「寝なくても大丈夫」と強がるか、そんなこんなの夜明け前みたいな感じですか。後半にもう少し工夫があればよかったのかなぁ。

 

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もうすぐ七月です!

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気づけば6月も下旬になりそうです。あと十日もしたら、今年の半分は終わってしまいます。時間はどうしてこんなに早く過ぎていくんでしょう。

 

だから、せいぜい今できることをしなくては、と思うのです。

 

夏の短歌はいろいろありますが、彼女の作品を取り上げておきましょう。

 

七月のこの暑苦しさイヤだけど、夏にはいっぱい楽しみもある

 

具体的にどんな楽しみがあるとか、あれこれ書いてもらってもよかったんですが、そんなにあれこれ書き込めないし、一つ一つ取り上げてもダメだと判断したんでしょう。

 

とにかく、いろんな楽しみがあるんだ。

でも、楽しみばかり追いかけてもダメなんですよ。イヤなことをたくさん積み重ね、大変な苦労をしないと、せっかくの楽しみもボンヤリしてしまう。

 

だから、ナツの楽しみを味わうための苦労みたいなのも書けたらいいんだけどな。

注文ばかり書きました。そして、自分ができないことばかりお願いしました。

 

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ナツがやってきます。

今、梅雨の中休みで、ネムの花も咲いています。月曜からふたたび雨は降りだすようです。

 

 

おうちへ帰ろう!

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おうちに帰ろう、これをテーマに集めてみます。

 

ああ家に帰りたいなあ家に行こ家に帰って勉強をする     男子

 ホントに「勉強をする」んだろうか。とにかく今の気持ちとして、「学校でしなくていいから、家に帰らせて!」そういう意味じゃなかったのかな。彼が下の句で苦労している感じ、伝わりますね。いかにもウソ、付け足しで書いている感じ。楽しいウソはいいですね。

 

帰り道友だちと空を見て笑い合って楽しかった        女子

 何だかリズムに乗れない歌だなと思ったら、五五五六六で、少しずつ足りていませんでした。これをリズムを意識して作ってもらうとよかったんですけど……。

 

寒い時家に帰ればコタツありみなで家族だんらんへ      男子

 冬の短歌になってしまいました。弓道部の彼には、こういうのんびりした楽しみがあったんですね。ゲームやマンガ、家族とおしゃべり。家って、考えてみるとありがたいものです。そこがあるから、お仕事に行くことができる。逆に言うと、そこで落ち着けなかったら、お仕事や学校も落ち着いていられないかもしれません。

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大粒の雨……

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仲良しの友だちがいました。控えめで、でもしっかり思ったことは口にすることのできる、波長の合う、それこそお友だち。小さいころから仲良くしていた。

学校も同じだし、通学も同じ。お互いに助け合って、励まし合っていました。

ところが、高1の冬、その子は事故でなくなってしまった。

 

つい昨日、一緒におしゃべりして、一緒に帰ったところだったのに、突然いなくなってしまった。

 

もうそれは、どうしようもないことで、でも、ものすごく胸をしめつけられるできごとではありました。

 

大粒の雨が降るよ水の中 止むことのない私の涙

 

それからあとのことは、お葬式とか、家族の話とかあったけれど、その子はそこにいないので、淡々と過ぎていくだけでした。

今、何をしているのか、わからなくなって、「水の中」でボコボコという音だけが響いているような感じがしたのです。

 

それから、学校には行きました。でも、学校も水の中にあるようで、すべてが他人事のように過ぎていっているみたいでした。

美術部コラボ

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先輩、後輩の2人のコラボでいってみましょう。

先輩は、こんな作品を書いています。

 

いつの間に大きくなったと言った親うれしいけれど少しさびしい

 そうなんだ。彼女は、丁寧な絵を描く人でした。あれこれと注文されたものを、それぞれに対応するため時間を削り、ずっと作品作りに取り組んでいました。

 

 そうです。家族思いでもありました。おうちでのひとコマを上手に短歌にも仕立ててくれました。ことばでも、イラストでも、丁寧に落ち着いた対応をしてくれる頼もしい生徒でした。

 

街中を曲と一緒に歩むだけ、それだけでほら、世界は変わる

 

音楽も上手に取り込んで、それで街中をスイスイと歩いていたようです。どんな曲を聞いたのか、私の知るところではないし、たぶん聞いてもわからないでしょう。

 

そして、音楽と現実とをシンクロさせて、世界を変えていたんですね。若い人はとてもしなやかです。そして、したたかでもあります。

 

冒頭の絵は、美術部の後輩の作品で、そのうち彼女の短歌も載せてみることにします。お楽しみに!