hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

しだれ桜とハナモモとサッカー

f:id:hakusangogo:20190417222821j:plain

 

 この前の日曜日、練習試合に行きました。そこのサクラの坂道、なかなかキレイでした。とっくにサクラの満開の時期は終わったと思っていたのに、こんなにキレイに咲いている坂道があるなんて、もう驚きでした。

 

 その帰り、伊勢奥津の駅のしだれ桜を見に行こうと、遠回りして見に行きました。

 

f:id:hakusangogo:20190417221529j:plain

 

 ソメイヨシノよりも早く咲いてしまうと思っていたしだれ桜ですが、今年はやたらと遅くまで咲いています。どうなっているんでしょうね。

 

 とにかく満開で、とてもきれいでした。となりのハナモモもすごい勢いで真っ赤です。こんなにくっきりした赤って、バラくらいしか見られないです。

 

f:id:hakusangogo:20190417221552j:plain

 

 給水塔の側から見ると、こんな感じに見えます。この日は、もう少し御杖村よりの三多気(みたげ)のサクラという名所のさくらまつりで、駅周辺にもたくさんの人が出ていました。

 

 若い人はあまり見なかったですね。お花を見て喜ぶのは、年寄りだけなのかな。

 

  サッカーを全力で楽しむことが俺の考え     RK

 

 たぶん、短歌のつもりで書いてくれたのだと思われます。後半が七七になっていないけど、彼の考えはハッキリしています。それくらい強い覚悟があったんでしょうね。

 

 

 

制服のそでのほつれ

f:id:hakusangogo:20190327122430j:plain

 

 去年卒業した生徒が三年になりたてのころに作った作品です。

 

 彼女は、丁寧で熱心に絵を描けるし、約束したことは無理してでもやり遂げる生徒でした。他人がしんどいと思うことも、わりと平気でスイスイやれていたようですが、そりゃ、面倒だと思うこともあったでしょうね。

 

  ふとしたら制服のそでほつれてた 私とともに歳をとったね

 

 家族や生活のワンシーンを切り取って、作品を作りました。絵でも短歌でも。

 

 きっと、そういう普段の取り組みが、自然と出せる人だったんだなあ。

 

 今、こういう作品を作れる人、なかなかいませんね。もっと自分のまわりから切り取ってくれたらいいのになあ。

 

また会おう 中学の時の約束

f:id:hakusangogo:20190401124707j:plain

 

 ようやくサクラが咲き始めました。といっても、あとしばらくソメイヨシノは時間がかかりそうで、始業式・入学式に合わせようとしているみたい。ありがたいことです。

 

 新入生がやってきますが、今から三年前にこんな短歌を書いた生徒がいました。

 

  また会おう桜散る日の約束は まだはたされず消える約束       SO

 

 彼女は美術部の部長さんでした。シャープな作品を描いてくれたんですけど、3年生になって、時々しか活動してくれなかったなあ。

 

 節目節目には活動してくれたんですけど……。

 

 それにしても、彼女が高校に入った頃、だれかと約束をしていた。それがいつまで経っても実現できないままだった。それが悔しくて、彼女はこんな作品を作ってくれた。

 

f:id:hakusangogo:20180614222110j:plain

 

卒業生集 補遺 その2

f:id:hakusangogo:20190228213354j:plain

 

* 2017年の10月のころの作品を載せてみます。

 

大好きな有名人が八周年とても嬉しいずっと大好き         女子

  彼女なら、きっとロックのバンドですね。はじけるんだろうな。


ハロウィンイベントに行く仮装もして楽しみだ           女子

  どこに行ったんだろう。都会に出向いていったのかな。田舎は披露するところがないもんね。

 

ドームツアー決まって泣いた会いたいなお願いします当選祈願    女子

  こういう子らが日本の経済を回している。どんどんお金を使ってもらわなくちゃ。

 

テストのさ最後の問題短歌だがなかなかいいの思いつかない     女子

  賢い子でした。彼女がこれからどんな人生を生きていくのか、だれを頼りにしていくのか。それは彼女が切り開いていくんでしょう。

 

ゲーム時間まったくなくてすこし不満               男子

美しく今日も小鳥が鳴いている                  男子

  こういうのでお茶を濁す人、何だかもったいない。もっと自分の中からしぼり出してもらいたかったなあ。

 

友だち、キラキラ

f:id:hakusangogo:20190123135214j:plain

 

ほしいもの連理の枝と比翼の鳥そんな友人求め続ける       男子

  比翼連理って、伴侶(はんりょ)のことを言うはずなんですが、そんなことはどうでもいい。とにかく、裏切らない、絶対に信頼できる友だちが欲しい、と彼は言います。ひよっとして高校三年間でそういう人が見つけられなかったのかなぁ。

 

文化祭みんなで屋台楽しみだ                  女子

  彼女がそんなにみんなと一緒に何かするの、楽しみだ、なんていうのは少し意外です。淡々とすごしているだけだと思ってました。そりゃ、人恋しい時、あるでしょうね。もっと伝えてくれたらいいのに。いや、私が知らないだけか……。

 

冬休み思い出作り友だちと                   男子

  彼は、パッと見はカッコイイし、背も高いし、声もいいのに、ただ性格がルーズで引っ込み思案で、言いたいことも言えない弱気なところがあって、そこをいいことにしてまわりからいいようにされてしまうことがありました。でも、高校最後の冬休みは思い出作りを胸に秘めていたんですね。

 

ごめんねとあやまる私の目の前は駅のホームと迫りくる電車    男子

  駅で電車に乗る、毎日を過ごしていく上では当たり前のことです。そうして学校に通えばいいのです。でも、そこはしんどい場所ではあった。友だちがいないわけではなくて、放課後にはみんなと一緒にゲームをしたりしていました。でも、しんどかった。だから、「ごめんね」しながら電車をスルーする時もあったんでしょう。でも、ようやく卒業するんですね。よかったネ!

 

毎日がキラキラしてたあの頃を思い出す度ほんわか気分      女子

  若者がこんな懐古調ではいけないです。もっと今の楽しさを歌ってくれなくては!

とはいうものの、十代後半の人にとっても、「昔はキラキラしてたなあ」というふうに思い出される時があるもんなんだろうなあ。

 

 春の夜やっとの思いで付き合った今も変わらず大好きですよ    男子

  チームの切り込み隊長、いろんな人と付き合っただろうから、誰のことかは知りませんけど、いろんな人を好きになれたんですね。すごいなあ。

卒業生集補遺 その1

 

f:id:hakusangogo:20180616131621j:plain

 

* 2016年5月


悩む日々ぬぐうことのできない不安痛くてもどうしてか離せない    男子

  彼はモヤモヤすること、いろいろあったでしょうね。発散できたらなあ。

 

一吹きで倒れゆくのは木板の道ここまでけっこう頑張ったのに     男子

  「木板の道」とは何だったのか? もう少し他人を意識してくれたらなあ。

 

テスト来るまったく何もやってない課題の多さ意識遠のく       女子

  みんなテスト前なら、勉強しなくては! みんなそうなんだろうか?


久しぶり声をかけられ振り向くとあの日と同じ君がいたんだ      女子

  彼女は正統派の作品が書ける人でした。自分を見つめられる人でした。

 

先生の声遠ざかりゆく六限目私は睡魔に負けたよ           男子

  陸上部で頑張ってました。自転車通学できたらよかったのにね。


Bリーグテレビで見るより生がいい興奮が止まらない         男子

  バスケット好きでしたね。もう少しチームプレイできたらよかったね。


肩をポンポンポンふりむくとホッとするいつも笑顔の友の顔            女子

  こんな作品を書いてたんですね。一年生の頃、しっかり挨拶してくれてました。

 

春になり高校入り新クラス期待や不安かかえて入る          男子

  新しいステージに進む時の不安、どうぞ、立ち向かってくださいね!


ブンブンと大きな羽音がおそろしい世界最大オオスズメバチ      男子

  彼はこういう視点を持っている人でした。もっと口に出して言えたらなあ。

 

睡魔には誰も勝てないよみんなの力があれば睡魔なんてこわくないさ  男子

  この子はいつもこんなことを考えてたんですね。みんなで不安を吹き飛ばそうとしていた。これからは、自分の道を進んでいくのかな。

視線が怖かった!

f:id:hakusangogo:20181212165647j:plain

 

 先週、卒業生が二人やってきました。在校生たちは少しおびえていて、

「ギャルが来る」と、みんな声を潜めていました。

 

 そして、ギャルが現れました。在校生たちはシーンとしています。すべてを圧するこの子たちの派手派手しさ、もうびっくりするくらいでした。

 

 でも、この子たちも、高校生の時は、目立たない、大人しい系の子たちでした。それがたった二年でものすごい雰囲気を出している。

 

 とはいうものの、中身はそんなに変わってなくて、地道に福祉のお仕事をしていて、もう二年目のベテランです。お年寄りたちのサポートをして、バリバリ仕事をしている。その中で、貴重な休日を、わざわざ母校訪問で費やそうとした。

 

 元担任は出張でおらず、彼女たちとしてもあてが外れた感じで、仕方なく私も彼女たちのエジキになってしまった。

 

 彼女たちは、私を入所者さんたちと同じような目で見ているらしく、こちらが何かしていると、すべてお年寄りたちの行動と同列で見ていて、「ハイハイ」とあやすような態度で接してきます。

 

 何かイヤだなと思ったけれど、いつか彼女たちのお世話にならなくてはいけないのかと、少し悲しい気分で彼女たちの対応をしていました。

 

 ああ、私は、彼女たちには、世話をする対象として見られてしまう存在なのか!

 

 せいぜい生きている時はピンピンして、どうにもならなくなったらスッと消えていきたい、そう思ったり、いや、どんな形でも生きていたいと思ったり、あれこれ複雑な気分でした。

 

 沖縄の初めての海そこに立つキレイ透明とても癒される

 

 そのまんまだけど、沖縄の海に素直に感動していた彼女たちの短歌です。二人は、これから何十年も福祉の現場で働いていくんでしょう。大変だけど、あの明るさ、あれがあれば、やっていけるかもしれない。それくらいしたたかに頑張ってもらいましょう!

 

f:id:hakusangogo:20181018213246j:plain