2012年から始まった河野裕子短歌賞
その第1回、青春の歌で入選したのが次の作品です。胸が少し苦しくなりますよ。
ふるえてる君の右肩に手をおいた でもどうしたのとは聞けなかった
彼女が一年生の時に作った作品でした。それが二年生でどうにか入選しました。
ワンシーンを切り取って、そこにそっと自分の思いを入れ込んでいます。それでいて、何かドラマを感じられる。
この君というのは異性なのか、友だちなのか。
どうしてその子は肩を震わせているのか。
わからないことはたくさんあるけれど、でも、選者の皆さんはここに真実を見つけてくださいました。何でもいいから、気持ちをぶつけないと、相手には伝わらない。
私も、なるべくそういうふうに生きていけるようにしたいです。