hakusangogo

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読んで欲しい本 2019

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 こちらは2018年の読んで欲しい本の表紙でした。

 

 毎年、夏の前に「読んで欲しい本」の冊子作成がされていて、いろんな本が紹介されています。

 

 100人の人間がいれば、100人のおすすめ本があると思われます。それを信用して読むのか、そんなことを無視して自分の好きな本を読むのか?

 

 どっちにしろ、自分の好きなものを探す活動はやめてはいけないですね。いつまでも探し続けねばならない。

 

 どうしてそんなメンドーなことをしなくてはならないのか? 本なんて、ネットを見ていたら、それですべての情報があるではないか!

 

 そういう理屈に最近は負けそうになっています。

 

 どうして本なんて読むのだろう。すぐに眠くなってしまうのに、そんなの無意味じゃないの!

 

 そうかもしれない。でも、そこをあえて読んでもらいたい。

 

 理由は、答えが分からないからです。みんな簡単に答えが見つかることに慣れているけれど、実はそんなものではありません。確かに勝負の世界とか、結果の出るものでは答えはあるでしょう。勝てばすべてOKで、負けたら終わりです。

 

 でも、人生に正解はありません。いつまでたっても変化はないし、ドラマもないし、ワクワクするようなことなどめったにありません。たいていはつまらない毎日です。だらしない毎日がトボトボつづくでしょう。

 

 でも、知らない間に、背が大きくなったり、年を取ったなあとしみじみ思ったり、親戚の子が成長していたり、時間は私たちのまわりで驚くくらいに進んでいます。答えが見つからないままに、とにかく時間は過ぎていく。スマホやパソコンをいじってても、時間は過ぎていきますし、いろんな情報にふれることができるでしょう。

 

 本は? 情報も得られないし、淡々と文字の中の世界が広がっているだけです。実体がつかめないし、ずっとモヤモヤしている。スマホなどのサクサクとは違う世界です。このモヤモヤを抱えて生きるということが大切な気がするんです。

 

 なぜ大切なのか? それは答えられないけど、かなり人生と似ている気がします。だから、本を読むのだと思われます。

 

 自分の人生と、本の中の人生、居ながらにして二つの人生、二つのモヤモヤを楽しめるんですから、人生を知るためにも、若い人もオッチャン・オバチャンも本を読まなくてはならないのだと思います。

 

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