hakusangogo

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球児の五七五 2018回顧版

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 打順ごとに見てもらいましょうか。あの夏、彼らはこんなふうに書いていました。

 

 トップはショートの選手です。

   夏の予選戦闘開始は二ヶ月後長く思うか短く思うか  5月

   二週間あと二週間で一回戦五十五人で目指す甲子園  7月

   甲子園思った通り夢の場所             10月

   冬は嫌寒いの嫌い冬は嫌              12月

 そうでしたか、甲子園は思った通りだったんですね。それはよかったなあ。

 

 二番はセンター、甲子園でも最初にヒットを飛ばしました。

   夏の夜空を見上げて黄昏(たそが)れる       5月

   甲子園高校球児の夢舞台              7月

   夏の日に立っちまったよ夢舞台           10月

   春の夜やっとの思いで付き合った今も変わらず大好きですよ  12月

 春からずっと今もつきあっているということですね。成長したんだろうな。大事にしてもらわなくては!

 

 三番は小さな巨人と言われた彼、確かにタフになりました。この夏の大きな驚きでした。そんな位置を獲得していたなんて、やりましたね。声は相変わらずソフトなんですけどね。

   暑いから気をつけようね熱中症           5月
   夏が来た今年の夏はなにをしよ           7月
   これからは大事な時期だがんばろう         10月
   だれる時期気をひきしめよ3学期          12月

 この3人、飄々(ひょうひょう)とした味がありました。よくぞ、相手を打ち崩してくれました。この3人がぶち当たり、クリンナップで返す形、はまりましたね。

 7月の俳句、何を考えていたんでしょうね。自分の進路のこと? それとも、他のこと? そうした気分でいたのに、熱心にチャンスを引き寄せたのは彼らでした。