私たちのまわりに、こんなに野菜嫌いがいて、最近ビックリしています。
いつも穏やかで温情派のMさんは、なんとピーマンが大嫌い。チャーハンでも、すべてピーマンを取り除いて食べるそうです。彼がそんな好き嫌いがあるなんて、ものすごく意外でした。何もかもまんべんなく食べられる人のようでしたが、ピーマン嫌いとは! 私は、「ししとうは? 満願寺とうがらしは?」と訊きたかったけれど、たぶん答えは一緒なんだろうなと、質問しませんでした。あの青臭い感じがイヤなんでしょう。
そのピーマン嫌いを大きな声で取り上げてたFさんは、こっそりと「ボクはニンジンが嫌いなんす」と教えてくれました。ニンジンなら、ジュースに入れたり、すりつぶしたりして克服できないかな。できれば、ニンジンも食べて欲しいな、と、割と私は野菜に肩入れしてしまいます。
パッとしないオッサンの私は、煮魚が苦手かな。食べられないわけではないけど、どういうわけか食べないんです。まあ、人生の何分の一かを損しています。でも、いいです。お刺身で勝負しましょう。そうだ、和食のかおり、あれは魚でだしを取ったものでしょう。あの香りは好きですよ。でも、あまり縁がありません。ザンネンだなあ。
さて、漢字ハカセの二年生の時のエッセイです。一文が長いので、少し切ってみました。
祖父と父へ 男子
祖父が野菜を作っているところを見た。カッコよかったから、僕も仕事を手伝いだした。けれど、小学校五年生だったし、虫も苦手だったから、祖父の足手まといになり、あまり手伝いとしてはたいしたことはできなかった。
中学生の時は、手伝うことはできることはできたけれど、虫が出たら、びっくりして逃げてしまっていた。
高校生になって、祖父が驚くくらいに重い荷物を持てるようになった。今では野菜を作るようになって、野菜の作り方が載っている本を祖父から貸してもらったりしている。
野菜を作って野菜の収穫ができたら、達成感を味わえて、作る楽しさを教えてもらった気がします。
もう少し野菜について語ってもらいたかったけど、難読の野菜って、ないのかな。あったら彼は飛びつくのになあ。