昨冬の「名松線の一句」募集に参加した作品です。
とりあえず春っぽいかなというのを取り上げました。
ドアを開け桜とともに乗車する 女子
彼女はセンスのいい子です。クラブでも活躍しました。彼女ももう3年生。進路を決める夏になりました。来週からは履歴書書きと面接練習で忙しくなるでしょうね。
ゆったりと動く車両の憩いかな 女子
一志駅から乗ってくる彼女。駅までは自転車こいでギコギコです。長い橋を渡って、駅までたどりつくのだろうけど、風に吹かれたり、雨に打たれたり、通学は大変だっただろうな。
名松線おもちゃみたいで面白い 女子
彼女は近鉄で通ってたはずだから、乗ったことはあるんだろうか。何回かは乗ったり、車両を見たりしたんでしょう。まさにその通り。一両だけトコトコと、こんな風に走っているのかという感じです。季語を入れて欲しかったなあ。
眠たさも急に揺れたらなるなるな 女子
「なるなるな」は書き間違えなんだろうか。もう少し意味のあるように書いてもらいたいんだけど、何となく雰囲気は伝わります。揺られたせいで目が覚めたということなんじゃないかな。