hakusangogo

生徒の作品を掲載します! どうぞ、よろしく

まだまだ今年の暑さはつづく!

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 連日の球場です。まさかこんなに野球が続くなんて、てっきり8月からはインターハイモードに切り替えねばならないと思っていたのに……。

 

 とうとううちの学校は甲子園に行くことになりました。

 

 何度も経験している人もいるんだろうけど、関係者として何かしなくてはならないのは、初めてです。とにかく何かしなくてはならない。

 

 とりあえず、昨日の試合を振り返らねばなりません。

 

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 準決勝よりも、お客さんがたくさん入っています。

 

 打撃戦かと思われましたが、意外と投手戦になりました。相手は初回からヒットが出ています。こちらはヒットがなかなか出ません。何だかみんな気負いがある感じです。

 

 ところが相手のスキにつけこんで2点、その後、一気に攻めて6点とまさかの大量リードになりました。まさか、このまま勝ってしまうのか。まさかねえ。

 

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 そして、そのまま勝ち切ってしまった。彼らには長年積み上げてきた実績がありました。岡山遠征、兵庫遠征、京都遠征、愛知遠征など、どこも同じようにしていることなのだけれど、着実にこなし、監督は生徒たちにできることをさせて、できないことはさせなかった。

 

 だから、今回の優勝は、それを落ち着いて実践できた彼らの勝利ではありました。ミスもあるし、あれっと思うこともありました。でも、そんなことも乗り越えられる力を持っていた。

 

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 あとは、彼らに余計な心配はさせたくない気持ちです。思う存分その力を発揮してもらいたい。

 

 どこまで勝ち進むのか、コロリと負けるのか、それはわからないけれど、今までだってコロリと負けることは何度もあったみたいだから、それは運命ではあります。彼らが納得できたなら、私たち大人としては、それで満足ですけど……。

 

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 試合が終わって、表彰式では涼しい風も吹いていました。まわりのセミの鳴き声すら心地よく聞こえてきました。さっきまでは鳴いていなかったのでは……。

 

 この空は、とうとう甲子園まで続くことになりました。神戸・西宮の空を映せるチャンスがやってきました。そこまでいろいろ準備は必要みたいです。

 

 仕方がない。やっていくしかありません。

 

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 学校に戻ってみると、自由のトリが朝日新聞の旗に囲われていて、とうとう報道やマスコミ、世間に立ち向かって、私たち全体でやっていかなくてはならないのを覚悟させられました。

 

 こんな新聞の旗なんか、とっぱらって自由になれるくらい、存分にがんばってもらわなくては!

 

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★ ここから、実際の試合の8月11日まで長くて忙しい日々がありました。おかげで、どこにも行けなくなりましたが、甲子園にだけは行かせてもらいました。

 

 夕方の第4試合で、とても気持ちがよかった。結果は完敗だったけれど、気持ちよかったし、感動しました。何がうれしいって、こんなとこにいる自分たちが信じられなかった。

 

 ただの甲子園球場だし、いつでも行けるところなんだけど、何万人の方たちが、テレビとスタンドでワチャワチャしているのが信じられなかった。

 

 試合はもうそっちのけでした。なんだってよかったのかもしれない。あそこで勝っても、また次、また次と、次があるだけで、きれいサッパリ終われて、とてもさわやかな気分でした。あまり余力がなかったのかもしれません。

 

 選手たちも、慣れない環境に2週間ほどいさせられて、窮屈でしんどかったから、あれではあの子ららしさ出せないのは当たり前でした。もっと野放図な環境じゃなきゃ、彼らは力は出せなかったでしょうね。