彼はなかなか自分のホントの気持ちを表現できない人でした。
彼が何か話していると、たいていは目の前で起きていることの批判であり、そうしたこととは関係がないことを喜ぶ自分独自の位置のアピールでした。
何だかひねくれたヤツだなといつも思っていました。
どうして自分を出すことをためらうのか、それはその人の歴史があるからであり、それを乗り越えるには時間とその人の努力が必要です。
彼はこれから少しずつ自分を変えていかなくてはならないはずです。
平和だなこのままずっと平和だな円満な家族と暮らしていこう 男子
私は、彼のおうちがどんなだったのか、全く知りません。円満で平和なのかもしれないし、その逆なのかもしれない。
おうちではホントの自分が出せるのに、家を出るとカッコをつけてしまうのか、それともおうちでいつもしんどい気持ちにさせられるから、外では別人格になって暴れてやろうと思うのか、素直なところが出せなかったと思います。
社会の波にもまれたら、人は変われるでしょうか。つぶされる時もあるかもしれないけど、少しずつ世の中に対応できて、みんなに自分のことを話していける人になれたら、今までにない人生が送れるのではないかと、他人事ながら心配したりします。がんばってねと祈るしかないです。